2024年を振り返る
2024年を振り返っていきます.
仕事
CTV (コネクテッド TV, スマート TV) 向けアプリケーションの開発チームへ異動
これまで「Web 基盤チーム」というチームのリーダーとして,Web Browser 向けアプリケーションの技術戦略を策定し,技術的な課題や負債を解決することをミッションに動いていました.
今年の4月下旬からは,CTV 向けアプリケーションの開発体制を強化するということで,同じ事業部の CTV チームへ異動しました.CTV の中には Web 技術でアプリケーションを開発できるモデルがあるため,使う技術は異動前後で大きく変わっていません.
異動直後にアプリの品質を向上するプロジェクトが立ち上がり,半年間はパフォーマンス改善をメインミッションとしていました.
また,現時点でできるパフォーマンス改善がひと段落したところで機能開発も担当することになり,10月中旬ごろからはバリバリコードを書いていました.久々に一日コードを書くポジションとなり,プログラミングの楽しさを思い出しました.
InterBEE & Muddy Web で登壇
今年は思いがけず対外的な登壇をいくつか行った年になりました.
まず8月に開催した Muddy Web #9 で「FastlyとfalcoでNode.jsレスなWebサーバーの構築: IPTV版ABEMAアプリのインフラ刷新」というタイトルで登壇.これは CTV アプリに Fastly を導入した際に falco を使ってみて,その便利さに感動したので falco への感謝と布教を兼ねて話すことに決めました.作者の ysugimoto さんにも X で言及いただけて嬉しかったです(どこかでぜひ直接お礼を言わせてください!)
次に11月に行われた放送業界の展示会 InterBEE 2024 で,同僚3人と一緒に「未来のテレビを形づくる ABEMAのグロース戦略:ユーザー体験と品質向上のアプローチ」というタイトルでパフォーマンス改善について話しました.普段あまり関わりがないようなスーツを着た聴衆の方が多く,セッションも60分超という長尺でしたが,質疑ではパフォーマンス改善についても質問をいただき,興味を持っていただけてありがたかったです.
12月に pixiv さんをゲストにお呼びして開催した Muddy Web #10 では,都合により急遽 InterBEE のスライドをベースにして「ABEMA スマートテレビアプリケーションのパフォーマンス改善 〜業界トップクラスを目指して〜」というタイトルで登壇しました.InterBEE では技術的な詳細を省略していましたが,こちらは技術ミートアップということで,パフォーマンス改善の具体的な内容を補足して話しました.X の反応から,CTV アプリ開発という領域があることを少しでも伝えられたかなと思っています.
プライベート
falco へコントリビュート
久々にプライベートでコーディングを行い,falco へコントリビュートを行いました.
https://github.com/ysugimoto/falco/issues?q=author%3Anodaguti+closed%3A2024-01-01..2024-12-31+
マージできたのは細かいバグ修正や機能追加がメインですが,まだマージできていないものとしてテストのカバレッジを計測する機能を追加する PR があります.
他のテストランナーではどのようにカバレッジを計測しているのか調べるところから始め,計測アルゴリズムを考えて,実際にある程度形にするところまで作れたので楽しかったです.
レビューを返していただいたところで止まってしまい,放置気味になってしまっていて申し訳ないのですが,きちんと最終的にマージまで持っていけるよう時間を見つけて作業をしていければと思っています.
引っ越し
スキーにダイビングと趣味の道具が増えて家が手狭になったため,広い家を求めて東京都を脱出し,郊外に引っ越しました.家の広さは2倍以上になったのに家賃は1.5万円安くなり,広いオタク・趣味部屋を作ることができました.
旅行
今年は国内旅行はほぼ行かなかった代わりに,北欧と台湾に海外旅行に行きました.
北欧は溜まっていたマイルを使って往復ビジネスクラスで行き,フィンランドで本場のサウナ,スウェーデンまでバルト海クルーズ,ノルウェーでフィヨルド観光をしたのち,スヴァールバル諸島のロングイェールビーンに行って北極に滞在しました.




台湾は台北に3泊し,夜市や九份,故宮博物院などを巡りました.物価が安く,ご飯が美味しく,日本語が割と通じてとても旅行しやすかったです.また近いうちに行きたいと思いました.


スキー
今年も冬に北海道に長期滞在してスキーを楽しみました.1/7 から 3/3 まで富良野に滞在しました.
富良野は旭川と違って街の中心部とスキー場との距離が近く,毎朝1時間半ほど滑ってから宿に戻り仕事をするという生活を送れたので,とても充実した日を送れました.そのおかげで,滑走日数は去年の26日の2倍弱の47日になりました.

ダイビング
春から夏にかけては仕事での異動・引っ越し・旅行で忙しく,なかなかダイビングに行くことができませんでした.8月からはその反動で頻度高めに行くようになり,8月3日間,9月2日間,11月1日間,12月1日間の計7日・14本ダイブすることができました.

2025年の目標
仕事
- 30代のキャリアを改めて考えたい
- 運営リーダーをやっている Muddy Web をより盛り上げて大きな会にしていきたい
趣味
- 旅行
- 行ったことのない県に行く
- スキー
- 全日本スキー連盟公認スキーバッジテスト 2級合格
- ダイビング
- 20本以上ダイブする
- 小笠原諸島父島にもう一度行く
2024年を振り返る
2024年を振り返っていきます.
仕事
CTV (コネクテッド TV, スマート TV) 向けアプリケーションの開発チームへ異動
これまで「Web 基盤チーム」というチームのリーダーとして,Web Browser 向けアプリケーションの技術戦略を策定し,技術的な課題や負債を解決することをミッションに動いていました.
今年の4月下旬からは,CTV 向けアプリケーションの開発体制を強化するということで,同じ事業部の CTV チームへ異動しました.CTV の中には Web 技術でアプリケーションを開発できるモデルがあるため,使う技術は異動前後で大きく変わっていません.
異動直後にアプリの品質を向上するプロジェクトが立ち上がり,半年間はパフォーマンス改善をメインミッションとしていました.
また,現時点でできるパフォーマンス改善がひと段落したところで機能開発も担当することになり,10月中旬ごろからはバリバリコードを書いていました.久々に一日コードを書くポジションとなり,プログラミングの楽しさを思い出しました.
InterBEE & Muddy Web で登壇
今年は思いがけず対外的な登壇をいくつか行った年になりました.
まず8月に開催した Muddy Web #9 で「FastlyとfalcoでNode.jsレスなWebサーバーの構築: IPTV版ABEMAアプリのインフラ刷新」というタイトルで登壇.これは CTV アプリに Fastly を導入した際に falco を使ってみて,その便利さに感動したので falco への感謝と布教を兼ねて話すことに決めました.作者の ysugimoto さんにも X で言及いただけて嬉しかったです(どこかでぜひ直接お礼を言わせてください!)
次に11月に行われた放送業界の展示会 InterBEE 2024 で,同僚3人と一緒に「未来のテレビを形づくる ABEMAのグロース戦略:ユーザー体験と品質向上のアプローチ」というタイトルでパフォーマンス改善について話しました.普段あまり関わりがないようなスーツを着た聴衆の方が多く,セッションも60分超という長尺でしたが,質疑ではパフォーマンス改善についても質問をいただき,興味を持っていただけてありがたかったです.
12月に pixiv さんをゲストにお呼びして開催した Muddy Web #10 では,都合により急遽 InterBEE のスライドをベースにして「ABEMA スマートテレビアプリケーションのパフォーマンス改善 〜業界トップクラスを目指して〜」というタイトルで登壇しました.InterBEE では技術的な詳細を省略していましたが,こちらは技術ミートアップということで,パフォーマンス改善の具体的な内容を補足して話しました.X の反応から,CTV アプリ開発という領域があることを少しでも伝えられたかなと思っています.
プライベート
falco へコントリビュート
久々にプライベートでコーディングを行い,falco へコントリビュートを行いました.
https://github.com/ysugimoto/falco/issues?q=author%3Anodaguti+closed%3A2024-01-01..2024-12-31+
マージできたのは細かいバグ修正や機能追加がメインですが,まだマージできていないものとしてテストのカバレッジを計測する機能を追加する PR があります.
他のテストランナーではどのようにカバレッジを計測しているのか調べるところから始め,計測アルゴリズムを考えて,実際にある程度形にするところまで作れたので楽しかったです.
レビューを返していただいたところで止まってしまい,放置気味になってしまっていて申し訳ないのですが,きちんと最終的にマージまで持っていけるよう時間を見つけて作業をしていければと思っています.
引っ越し
スキーにダイビングと趣味の道具が増えて家が手狭になったため,広い家を求めて東京都を脱出し,郊外に引っ越しました.家の広さは2倍以上になったのに家賃は1.5万円安くなり,広いオタク・趣味部屋を作ることができました.
旅行
今年は国内旅行はほぼ行かなかった代わりに,北欧と台湾に海外旅行に行きました.
北欧は溜まっていたマイルを使って往復ビジネスクラスで行き,フィンランドで本場のサウナ,スウェーデンまでバルト海クルーズ,ノルウェーでフィヨルド観光をしたのち,スヴァールバル諸島のロングイェールビーンに行って北極に滞在しました.




台湾は台北に3泊し,夜市や九份,故宮博物院などを巡りました.物価が安く,ご飯が美味しく,日本語が割と通じてとても旅行しやすかったです.また近いうちに行きたいと思いました.


スキー
今年も冬に北海道に長期滞在してスキーを楽しみました.1/7 から 3/3 まで富良野に滞在しました.
富良野は旭川と違って街の中心部とスキー場との距離が近く,毎朝1時間半ほど滑ってから宿に戻り仕事をするという生活を送れたので,とても充実した日を送れました.そのおかげで,滑走日数は去年の26日の2倍弱の47日になりました.

ダイビング
春から夏にかけては仕事での異動・引っ越し・旅行で忙しく,なかなかダイビングに行くことができませんでした.8月からはその反動で頻度高めに行くようになり,8月3日間,9月2日間,11月1日間,12月1日間の計7日・14本ダイブすることができました.

2025年の目標
仕事
- 30代のキャリアを改めて考えたい
- 運営リーダーをやっている Muddy Web をより盛り上げて大きな会にしていきたい
趣味
- 旅行
- 行ったことのない県に行く
- スキー
- 全日本スキー連盟公認スキーバッジテスト 2級合格
- ダイビング
- 20本以上ダイブする
- 小笠原諸島父島にもう一度行く
2024年を振り返る
2024年を振り返っていきます.
仕事
CTV (コネクテッド TV, スマート TV) 向けアプリケーションの開発チームへ異動
これまで「Web 基盤チーム」というチームのリーダーとして,Web Browser 向けアプリケーションの技術戦略を策定し,技術的な課題や負債を解決することをミッションに動いていました.
今年の4月下旬からは,CTV 向けアプリケーションの開発体制を強化するということで,同じ事業部の CTV チームへ異動しました.CTV の中には Web 技術でアプリケーションを開発できるモデルがあるため,使う技術は異動前後で大きく変わっていません.
異動直後にアプリの品質を向上するプロジェクトが立ち上がり,半年間はパフォーマンス改善をメインミッションとしていました.
また,現時点でできるパフォーマンス改善がひと段落したところで機能開発も担当することになり,10月中旬ごろからはバリバリコードを書いていました.久々に一日コードを書くポジションとなり,プログラミングの楽しさを思い出しました.
InterBEE & Muddy Web で登壇
今年は思いがけず対外的な登壇をいくつか行った年になりました.
まず8月に開催した Muddy Web #9 で「FastlyとfalcoでNode.jsレスなWebサーバーの構築: IPTV版ABEMAアプリのインフラ刷新」というタイトルで登壇.これは CTV アプリに Fastly を導入した際に falco を使ってみて,その便利さに感動したので falco への感謝と布教を兼ねて話すことに決めました.作者の ysugimoto さんにも X で言及いただけて嬉しかったです(どこかでぜひ直接お礼を言わせてください!)
次に11月に行われた放送業界の展示会 InterBEE 2024 で,同僚3人と一緒に「未来のテレビを形づくる ABEMAのグロース戦略:ユーザー体験と品質向上のアプローチ」というタイトルでパフォーマンス改善について話しました.普段あまり関わりがないようなスーツを着た聴衆の方が多く,セッションも60分超という長尺でしたが,質疑ではパフォーマンス改善についても質問をいただき,興味を持っていただけてありがたかったです.
12月に pixiv さんをゲストにお呼びして開催した Muddy Web #10 では,都合により急遽 InterBEE のスライドをベースにして「ABEMA スマートテレビアプリケーションのパフォーマンス改善 〜業界トップクラスを目指して〜」というタイトルで登壇しました.InterBEE では技術的な詳細を省略していましたが,こちらは技術ミートアップということで,パフォーマンス改善の具体的な内容を補足して話しました.X の反応から,CTV アプリ開発という領域があることを少しでも伝えられたかなと思っています.
プライベート
falco へコントリビュート
久々にプライベートでコーディングを行い,falco へコントリビュートを行いました.
https://github.com/ysugimoto/falco/issues?q=author%3Anodaguti+closed%3A2024-01-01..2024-12-31+
マージできたのは細かいバグ修正や機能追加がメインですが,まだマージできていないものとしてテストのカバレッジを計測する機能を追加する PR があります.
他のテストランナーではどのようにカバレッジを計測しているのか調べるところから始め,計測アルゴリズムを考えて,実際にある程度形にするところまで作れたので楽しかったです.
レビューを返していただいたところで止まってしまい,放置気味になってしまっていて申し訳ないのですが,きちんと最終的にマージまで持っていけるよう時間を見つけて作業をしていければと思っています.
引っ越し
スキーにダイビングと趣味の道具が増えて家が手狭になったため,広い家を求めて東京都を脱出し,郊外に引っ越しました.家の広さは2倍以上になったのに家賃は1.5万円安くなり,広いオタク・趣味部屋を作ることができました.
旅行
今年は国内旅行はほぼ行かなかった代わりに,北欧と台湾に海外旅行に行きました.
北欧は溜まっていたマイルを使って往復ビジネスクラスで行き,フィンランドで本場のサウナ,スウェーデンまでバルト海クルーズ,ノルウェーでフィヨルド観光をしたのち,スヴァールバル諸島のロングイェールビーンに行って北極に滞在しました.




台湾は台北に3泊し,夜市や九份,故宮博物院などを巡りました.物価が安く,ご飯が美味しく,日本語が割と通じてとても旅行しやすかったです.また近いうちに行きたいと思いました.


スキー
今年も冬に北海道に長期滞在してスキーを楽しみました.1/7 から 3/3 まで富良野に滞在しました.
富良野は旭川と違って街の中心部とスキー場との距離が近く,毎朝1時間半ほど滑ってから宿に戻り仕事をするという生活を送れたので,とても充実した日を送れました.そのおかげで,滑走日数は去年の26日の2倍弱の47日になりました.

ダイビング
春から夏にかけては仕事での異動・引っ越し・旅行で忙しく,なかなかダイビングに行くことができませんでした.8月からはその反動で頻度高めに行くようになり,8月3日間,9月2日間,11月1日間,12月1日間の計7日・14本ダイブすることができました.

2025年の目標
仕事
- 30代のキャリアを改めて考えたい
- 運営リーダーをやっている Muddy Web をより盛り上げて大きな会にしていきたい
趣味
- 旅行
- 行ったことのない県に行く
- スキー
- 全日本スキー連盟公認スキーバッジテスト 2級合格
- ダイビング
- 20本以上ダイブする
- 小笠原諸島父島にもう一度行く
2022年の振り返り
すっかりブログを書かなくなってしまいましたが,2022年の振り返りです.
仕事
国際的大規模イベント
今年はなんといっても某大規模イベントの準備に追われた一年でした.主に負荷対策・障害対策・攻撃対策を担当していました.時間が限られる中でいかに必要な対策を的確に積み重ねていくか,難しい場面も多くありましたが,最終的には無事何事もなく放送を完遂することができて嬉しく思います.
技術戦略
その反面,技術的な改善については改善するべき事項の洗い出しと優先順位付けをするにとどまり,実際の改善に対してなかなか時間を取ることができませんでした.
年明けからは全社的にも開発速度・開発生産性の向上をプロジェクトとして進めていくことが決まっており,その流れにも乗って実質的な成果が生み出せるように尽力していきたいです.
対外発信
去年は自らが対外発信をする機会が多かったですが,今年は対外発信の場を作ることに注力し,Muddy Web というブランドで Meetup と Podcast を定期的に行う体制を作ることができました.来年は会社からの技術発信がさらに盛り上がるように,引き続き活動していければと思います.
Muddy Web 始まりました! #muddy_web https://t.co/CItoOvOvbe
— nodaguti (@nodaguti) 2022年10月11日
Web フロントの新しい Podcast を始めました!
— nodaguti (@nodaguti) 2022年11月16日
隔週で公開していく予定なので,ぜひ聴いていただけると嬉しいです 🙌 https://t.co/Q4yLTpXA1q
プライベート
スキー
今年は年明けにいったニセコが初滑りでした.
— nodaguti (@nodaguti) January 5, 2022
今日はよく晴れてて、滞在中初めて山頂のリフトが動いた pic.twitter.com/9EYeXgZA49
— nodaguti (@nodaguti) January 6, 2022
また,2022年1月下旬から2月下旬にかけての1ヶ月間,旭川に滞在して平日は仕事をしつつ,休日はスキーに勤しむ日々を送っていました ⛷
都市に滞在しながらスキー場まで無料送迎があるという最高の環境でした.
☀️⛷ pic.twitter.com/ET2LYqhxNM
— nodaguti (@nodaguti) 2022年1月22日
— nodaguti (@nodaguti) 2022年1月23日
夜景が綺麗だった! pic.twitter.com/nTUVlCdr2u
— nodaguti (@nodaguti) 2022年1月29日
スキーのためという目標ができたことでジムも続けられているので,今シーズンも楽しんでいきたいです.
マイル修行
3-6月にかけて JAL マイル修行 (JGC 修行) を行い,毎土曜日に羽田と那覇を往復する生活(那覇滞在時間1時間)を送っていました.

昨日の修行で石垣島から仕入れてきたヤギ汁を飲んでみた (人生初)
— nodaguti (@nodaguti) 2022年5月22日
すごい匂いだけどコーレーグースー入れたらそれなりにいける感じに
もう何回か食べたらはまるかもしれない pic.twitter.com/PvBgiJlFvc
ダイビング
夏にできるアクティビティをということで,ダイビングのライセンスを取得しました 🤿
Advanced Open Water Diver のCカードが届いて、30mまで潜れるようになった 🎉 pic.twitter.com/T7a1wuzg0V
— nodaguti (@nodaguti) 2022年12月24日
勝手に結構時間がかかるものだと思い込んでいたのですが,実は都心から2時間ちょっとの川奈で3日間講習を受けると取得できるというもので,楽しみながらスキルを習得できました.
2023年に向けて
ここ数年は業務で MTG に追われていたり目の前のタスクに忙殺されたりという状況が続いていて,じっくり腰を据えて価値を生み出すことができていませんでした.2023年は周りの期待・評価に見合うだけの成果を出せるよう頑張っていきたいです.
2021年の振り返り
今年は年賀状を作るのをやめようと考えているので,代わりに振り返り記事というものを書いてみようと思います.
テックリード就任
2019~2020年にかけて Web チームを技術的にリードする人が不在の時期が続いてしまい,弊害が無視できなくなってきたということで,CTO とチームリーダーから打診されて2021年1月に Web チームのテックリードに就任しました.
業務を兼務しすぎたことと自身の能力不足もあって今年はまだチームをリードできているとは言い難い状態で,反省点も数多くあります.来年は関わっている業務の整理や委譲をもっと進めて,チームが必要としている領域によりフォーカスして貢献できるよう,セルフマネジメント力を高めていきたいです.
対外活動
ほとんどアウトプットできなかった2020年と異なり,今年は気がついたらさまざまな対外活動をした1年になりました.
Web24
GW に Web24 という Web の話を24時間議論するイベントがあり,パフォーマンスのセッションオーナーとしてお誘いいただきました.
nodaguti.hatenablog.com togetter.com
アーカイブがないので今となっては何を話したのかわからないですが,公の場で登壇形式として初めてパフォーマンスの話をすることができました.
CA BASE NEXT
5月末には会社の若手が運営する技術カンファレンス CA BASE NEXT でパフォーマンスと信頼性について登壇しました.
3月くらいからパフォーマンスに加えて本格的にクライアント領域での SRE 活動に取り組み始めたので,両方の話について取り組みのアプローチを紹介する構成にしました.
結果として盛り込みすぎになってものすごく早口になってしまったのが反省点です.
WEB+DB PRESS
会社として連載を受け持つことになり,その中の一回として8月の Vol.124 でパフォーマンスの記事を寄稿しました.
パフォーマンスの定義と重要性,そしてデータドリブンに改善を進める方法について ISO 25000 や SLI/SLO を絡めつつ概観する内容に仕上がりました.
パフォーマンスに関して Core Web Vitals の普及や各種ツールの進化が進む中で,「なぜパフォーマンスに取り組むのか?」「どうやって改善を進めるのが王道なのか?」を改めて自分の中で整理するよい機会となりました.
ABEMA Developer Conference
12月に ABEMA として3年ぶりに開催されたテックカンファレンス ABEMA Developer Conference 2021 では,Web チームからパフォーマンスの取り組みにフォーカスしたセッションを行いました.
CA BASE NEXT での失敗を生かして内容を詰め込みすぎず,それでいて CA BASE NEXT と WEB+DB PRESS での話題を双方盛り込んだ 2021 年の集大成的なセッションにすることができました.
結果として今年はパフォーマンスに関するアウトプットを多くした一年になりましたが,来年はテックリードとしてより広い視野でのアウトプットを増やせるようになりたいです.
プライベート
引越し
年明けからメンタルの調子を崩してしまい,狭くて暗い部屋に一因があると考えて 1R から 1K に引っ越しました.
17㎡ → 26㎡ に引っ越しました
— nodaguti (@nodaguti) February 22, 2021
設備が充実してて文化的な生活を営める気配を感じる 🙌
— nodaguti (@nodaguti) February 22, 2021
カーテン留め用の金具が付いてるとか、玄関脇に下駄箱があってその上に物が置けるとか、細かいところで感動しちゃう 🤗
それまでは狭すぎてダイニングテーブルが物置になったり,ディスプレイを電子レンジの上において仕事をしたりしていましたが,引越し後は陽当たりがとてもよく,風呂トイレ別で非常に快適になりました.
そのおかげもあってか年の後半は回復して運動を再開したり旅行に行ったりできるようになり,健康的な生活を送れるようになったのがよかったです.やはり人間には太陽が大事.
旅行
遠出をせずに旅行気分を楽しめる方法として都内のラウンジ付きホテルに2回泊まりました.
- ホテルニューオータニ
- ヒルトン東京
どれもおしゃれで美味しかった
— nodaguti (@nodaguti) November 22, 2021
健康を考えず限界まで食べたのでベッドでダウンしてる pic.twitter.com/myVUonlaZE
また,就職してから始めた百名湯巡りの一環として石川県の片山津温泉に行きました.北陸に泊まること自体が初めてで,金沢の独特な文化を堪能できて楽しい旅行でした.
片山津温泉 森本 → 金沢 御宿 野乃 で最高だった pic.twitter.com/8fSAS02Vuy
— nodaguti (@nodaguti) October 19, 2021
来年はスキー板を買ったのでスキーに行く回数を増やすのと,JGC 修行をする計画を立てているのでとりあえず年前半は羽田と那覇を往復する生活をする予定です.
My new gear... pic.twitter.com/PzqI5OYKEX
— nodaguti (@nodaguti) October 5, 2021
2022年に向けて
さまざまなことを着実に進めつつ,視野と見識をさらに広げる一年としたいです.みなさまよいお年を!
「質とスピード」と SHIROBAKO
この記事は SHIROBAKO Advent Calendar 2021 の22日目です.
SHIROBAKO 7話で原画がなかなか仕上げられずに悩んでいる絵麻に対して,杉江さんは次のように声をかけます.
絵麻「うまくなれば速く描けるようになるんじゃないんですか?」
杉江「速く描くにはうまくなる.うまく描くにはいっぱい描く.いっぱい描くには速く描く.技術とスピードは実は全く別の問題でね」
これを聞いて,杉江さんの「技術とスピード」という言葉は IT 業界でよく話題に挙がる「質とスピード」の関係と似ていそうだと気が付きました.
ソフトウェア開発の現場では「品質とスピードはトレードオフの関係にある」という考え方,すなわち品質を高めようとすれば開発に時間がかかり,品質を犠牲にすれば短時間でソフトウェアを完成させられるという考え方がよく信じられています.
しかし,実際には品質(特に保守性)が高ければスピードは上がり,スピードが速ければ仮説検証サイクルが多く回せるのでプロダクトの質が高まるという関係になっていること,そしてこの二つと真にトレードオフになっているのは教育であるということが事例研究や経験によって明らかになっています.
つまり,人材育成や技術調査といった「未来への投資」を行うかどうかが,品質 および スピードに影響するということです.
数年前に,教育コストを削減するためにジュニアエンジニアを採用せず,経験者(シニアエンジニア)だけでチームを構成しようとしている会社は次第にエンジニア組織が弱っていき,開発速度もソフトウェアの品質も上がらなくなるという話が話題になりました.これもまさに,教育と「品質およびスピード」がトレードオフの関係であることを示す好例といえるでしょう.
さて,SHIROBAKO の話に戻ると,冒頭の杉江さんの言葉を聞いた絵麻は,まさに質とスピードをトレードオフと捉え,質を犠牲にすることで速度を出そうとします.その結果,瀬川さんから「描き急いでいるせいで,全部の線がなんとなくでとりあえず」(7話) になっていると指摘され,全カットリテイクになってしまいました.
そのあとも丁寧さとスピードの狭間で悩み続ける絵麻でしたが,見かねた井口さんから「『まなぶ』って言うのは『まねぶ』っていうじゃん?みんな最初は誰かの真似.おんなしおんなし」 (8話) と周りのうまい人の技術を吸収して経験を増やすことの大切さをアドバイスされ,原画完成への希望が湧いてくるのでした.
なお,杉江さんも「技術とスピード」の話のときに「周りにうってつけの手本がいる.小笠原さんや井口さん,彼女らも安原さんと同じ壁を乗り越えてきたのだから,相談にのってもらえればいい」(7話) と先輩から技術を学ぶことを提案しています(残念ながらこのときの絵麻には響きませんでしたが).
作中で絵麻は優しい先輩からアドバイスと「秘密の並木道」を教えてもらって復活し,最終的に劇場版では作画監督を務めるまでになりました.しかし,これが能力・経験至上主義の現場であれば首を切られてしまい,絵麻個人としても武蔵野アニメーションという組織としても成長の機会を失ってしまっていたことでしょう.
SHIROBAKO のこのエピソードは,原画担当になったばかりの絵麻といういわばジュニアエンジニアのような立ち位置のメンバーに対して,組織として教育に投資をすることが重要だということを示唆しているように思います.
先行研究
過年度の記事
星野リゾート OMO7 旭川で2週間ワーケーションをした話【2020年】
去年(2020年)の話になりますが, 伊豆大島に引き続き,旭川でも2週間ワーケーション(リモートワーク+観光)をしてきたのでどんな感じだったのか紹介します.
使用したプラン(今年も実施中!)
使ったプランは,星野リゾートの都市観光ホテル OMO7 旭川が提供していた「憧れのリモート書斎プラン」です.これは15〜30連泊限定で素泊まり1泊3000円になる格安プランだったので,今回は最低泊数の15泊16日で申し込みました.
さらに予約後に GoTo トラベル対象にもなったので,実質的に一泊1500円弱で泊まることができました!

このリモート書斎プランですが,なんと今年も継続して提供されています.
しかも7泊からでも OK と使い勝手が向上しています.予約サイトの表示によると残念ながら今年のプランは初めから「GoTo トラベル対象外」と明記されていますが,それでも充分お得なプランだと思います.
OMO7 旭川では「スキー都市宣言」として近隣へのスキー場へ無料送迎バスを出すなど,ウィンタースポーツへのサポートも充実させているので,平日は仕事をして休日はスキーを楽しむという滞在はいかがでしょうか?
出発〜宿到着
今回が人生で初めての北海道でした.到着してから周辺の散策や買い出しなどを行いたかったため,余裕をもって AIR DO 83便 11:15 羽田発 12:50 旭川着の飛行機を選択しました.

空港に到着し,自動チェックイン機でチェックインをしようとしました(AIR DO に乗るのも初めてだったので,スキップサービスの存在に気がついていませんでした).
しかし,予約確認番号を入力して発券しようとするも「ご指定の航空券は見当たりません」というようなエラーが出て発券できません.2回,3回と試すも同じでした.
ここでふと時計を見ると,そこに表示されていた時刻は 11:10.予約した便の出発時刻を再度確認すると 11:15 でした.路線検索サイトで到着時刻を指定するつもりで出発時刻の欄に入力してしまい,空港に到着したときには保安検査場の通過時刻を過ぎてしまっていたのです!
すぐにカウンターの方に相談したところ,「まだ飛行機が出発していないので次の便に振替いたします」とのことで,17:15発18:50着の便に振り替えていただけました.今回はたまたま離陸前に気がつけましたが,もし離陸してしまっていたらと考えると背筋が凍りました... あのときのグラウンドスタッフの方,本当にありがとうございました.
意図せず6時間の待ち時間が発生してしまったので,ラウンジで本を読みつつひたすら時間を潰し,なんやかんやで来た飛行機に乗り,ようやく旭川空港に到着しました.

そこからさらにバスで1時間揺られ,20時に宿に到着しました.

部屋はスタジオルームという最も狭い部屋を選びましたが,コンパクトで機能的にまとまっていて充分快適でした.
仕事環境

部屋での仕事は,写真の手前にあるカウンターのようなテーブルですることになります.
PC だけなのでテーブルの広さはさほど問題になりませんが,ベッドに座ることになるので座面と床の高低差が小さくやや窮屈なこと,背もたれがないので長時間の作業にはあまり向かないことが難点かもしれません.私はよく壁に寄りかかって斜めに向いて作業していました.
また,テレビもかなり小さく,HDMI ケーブルを持っていきましたがサブディスプレイとしては使えないものでした.
一方で,一階のカフェスペースやラウンジは開放感があり快適な作業スペースでした.平日の昼間はほとんど人がいなかったため,会議がなければここでずっと作業することができました.無料ドリンクやお菓子も置いてあり,最高の環境でした!

インターネットは星野リゾートなだけあって高速な WiFi が全館完備されており快適でした.
また,OMO7 にはあの『サ道』にも掲載されているサウナプラトーが併設されており,仕事上がりに無料でととのうことができました.
浴槽や洗い場も広く,人も少なかったので気持ちよくリフレッシュできました.
食事
書斎プランは素泊まりなので,食事は自分で調達する必要があります.幸い OMO7 は市街中心地に近い好立地で,サツドラ (サッポロドラッグストアー)やイオンが徒歩圏内,繁華街の3・6街も近いので買い出しや外食には困りませんでした.


朝食
OMO7 の地下に電子レンジが設置されていたので,朝食はイオンで買ったパックごはんと納豆を食べていました.また,野菜不足を懸念して青汁の素を牛乳で割って飲んでいました.

到着翌日に買い物に行って,スーパーに大量の牛乳が並んでいるのを見て北海道を実感したりしていました.


昼食
お昼は歩いてすぐのところにある地元で有名な「七福弁当」というところによくお弁当を買いに行っていました.
中身は決まっておらず,予算と好みのおかずを伝えると店員さんがその日のおかずからいい感じにチョイスして作ってくれます.400-500円くらいでお腹いっぱいになれるのでとても嬉しいお店でした.

たまに旭川ラーメンを食べに行きました.


夕食
市内に1800店以上あるという飲食店を大いに満喫するべく,夕食は基本的に外食していました(もちろん一人,黙食,店員さんと会話するときは常にマスクを着用するなど感染対策はしっかり行っていました).
「ぎんねこ」さんで旭川名物新子焼きを食べたり

孤独のグルメにも出てきた「自由軒」でクリームコロッケを食べたり

ホッケと刺身で地酒を楽しんだり

本場のジンギスカンを堪能したり

旭川名物ホルモン焼きと道産サフォーク赤身肉の焼肉を食べたり

していました!
ちょうど「5・7小路ふらりーと」ではスタンプラリーを開催していて,足繁く通った結果3店舗のスタンプが集まり,なんと道産の新米真空パックセットがもらえてしまいました.商店街の方々ありがとうございました!

店舗の情報はホテルのロビーの大きな地図に紹介されていたほか,OMOレンジャーという地元ガイドの方と街巡りをして教えていただくことができ,たくさんの飲食店から迷わず美味しいお店をチョイスすることができました.

11月の旭川の気候
初めての北海道ということで寒さにはかなりビビっていましたが,11月は大体0度〜10度くらいと,東京の真冬と同じくらいでさほど寒くはありませんでした.東京の2月くらいと違ってわりあい薄着な周りの人を見ていると,次第にこちらも寒くないような気がしてくるから不思議でした.

滞在中一回だけ最高気温が0度近くまで冷え込み,雪が降ったことがありました.ロードヒーティングのおかげなのか凍りつくこともなく数日で溶けていきましたが,紅葉と雪が同居する幻想的な風景でした.

散歩・観光
宿から10分くらい歩いたところに,市のシンボルとして親しまれている「旭橋」があります.

ここからいつも石狩川に沿って遊歩道を散歩していました.

まだ雪が積もっていなかったので残念ながらペンギンのお散歩は見ることができませんでしたが,展示の方法や掲示物に工夫がされていておもしろかったです.



博物館では,関東の学校では学ぶことの少ないアイヌの方々について詳細に解説されていて,とても興味深く勉強になりました.

おわりに
立地の制約もありホテルに篭っていた伊豆大島と違い,旭川ではまさに暮らすように滞在しながら,仕事にグルメに観光にと街を思う存分味わうことができました.
今回は晩秋でしたが,真冬だと厳寒と雪で全く違う雰囲気の滞在となりそうです.スキー旅行を兼ねてぜひまたワーケーションしてみたいと思う体験でした!
