徒然技術日記

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伊豆大島へ一週間ワーケーションに行ってきた話

東海汽船が出した,5万円で伊豆大島に7泊8日できるリモートワークプラン

www.tokaikisen.co.jp

を使って10月最終週にワーケーションしてきたので,記録がてらどんな感じだったかを書いてみようと思います!

残念ながら執筆時点でこのプランはもう完売御礼とのことですが,そもそもワーケーションってどうなの?いろいろなところがプラン出してきてるけどどんなことに気をつけて選べばいいの?という疑問にも答えていきます.

伊豆大島とは?

伊豆大島は東京都の伊豆諸島のうち,最も本州の近くにある大きな島です.自分も今回申し込むまで知らなかったのですが,竹芝桟橋からジェット船で2時間足らずと割と気軽にいくことができる島でもあります.

Map provided by OpenStreetMap

椿と明日葉が有名で,大島椿の黄色いパッケージを見たことがある方もいるのではないでしょうか?

www.oshimatsubaki.co.jp

他には,最近ブラタモリでも紹介された三原山という火山がよく知られています.

www.nhk.jp

そこそこ活発に活動している活火山で,直近では1986年に大きな噴火を起こし全島避難したそうです.

プランの詳細

今回宿泊したのはそんな三原山の7合目あたりにある大島温泉ホテルというホテルです.

www.oshima-onsen.co.jp

竹芝桟橋からの往復ジェット船と朝夕の2食つきで5万円,GoTo キャンペーン適用で 32,500 円 + 地域共通クーポン 8000 円だったので実質交通費込み一泊3,500円で泊まることができました!

島への往路

浜松町駅から徒歩8分,独特の形状をしている竹芝桟橋から出発しました.

竹芝桟橋

2階建のジェット船に乗り込みます.

ジェット船の外観

中はこんな感じ.

乗船チケットと船の中の様子

出発前に撮った桟橋周辺の様子です.天気に恵まれました!

船から見た竹芝桟橋周辺の様子

ジェット船は海水を船の下から吹き出すことで船体を浮かせながら航行するため波の影響をほとんど受けず,しかも大島への航路は大半が東京湾内なので全然揺れませんでした.波から波へとジャンプするいわゆる高速船を思い浮かべていたので驚きました.

うとうとしているうちに予定どおり2時間弱で大島に到着です.

船から見た大島

武田港に泊まるジェット船

武田港の様子

ホテルの様子

ホテルは年末まで外装工事を行っており,ぐるりと足場が取り囲んでいる状況でした.

ホテルの外観

本来は三原山が綺麗に見えるであろう食堂にも足場がかかっていたので,この辺りも今回の格安プランを提供するきっかけになったのではないかと思います.

食堂からの眺め

お部屋は純和室です.ここにも足場が設置されています.

お部屋の様子

広縁と外の様子

お食事

このプランのすごいところは二食付きなところです.ワーケーションプランでは大抵安い代わりに食事なしなことが多いからです.例えば星野リゾートに一泊3000円で泊まれる!と話題になった OMO7 旭川 も食事なしです.

しかも,内心「安いプランだから通常の場合よりも簡素な食事になるんだろうな...」と思っていましたがそんなことはなく,他の宿泊客と変わらないクオリティの食事が出ました!

海鮮や明日葉を椿油で揚げて食べる椿フォンジュとサザエご飯

椿フォンジュ

サザエご飯

刺身舟盛り

刺身舟盛り

金目鯛のしゃぶしゃぶ

金目鯛のしゃぶしゃぶ

金目鯛の煮付け

金目鯛の煮付け

朝食も毎朝豪華でした!

朝食

毎日ちょっとづつメニューが変わるので飽きませんでした.

また,仕事するにあたって気になる昼食ですが,フロントでお弁当を予約することができたため山を降りて調達する必要もありませんでした(別料金700円).

お昼のお弁当

工事をしている職人さんにも出しているのでは?と思ってしまう山盛りの弁当だったので,座り仕事のエンジニアにはちょっと多い気もしましたが,朝晩が基本的に海鮮なので肉が入っている弁当はまた新鮮な気持ちで食べられました.

仕事環境

さて,本題の仕事環境ですが,まず気になるのはネットワーク環境です.

出発前に

というツイートを見ていたので心配していました.ただ,このツイートからは単に WiFi の電波が弱いだけとも読めるので,部屋ガチャによってはルーターに近く安定して通信できる可能性もあります.

自分が泊まった部屋は 208 でしたが,

廊下にある WiFi ルーター

の写真からもわかるとおり扉を出てすぐのところに WiFi ルーターがあるというかなり高ポジションをツモることに成功しました.

ではネットワークが安定していたのか?というとそれが微妙なところで,

WiFi アクセスポイント一覧

fast.com の測定結果: 32Mbps

のとおり電波は強めで運がよいと 32 Mbps くらい出るときもありました.

しかし,接続状況はわりと不安定で1時間安定して繋がることもあれば10-15分に一回途切れることもあり,特にルーターから離れる部屋の奥で顕著でした.Zoom での会議もできなくはないのですが頻繁に映像や音声が止まるため,安心してミーティングができるという環境ではありませんでした.

また,和室なのでどうしても座椅子での作業となって腰や首が辛いという問題もあります.テレビの下が収納になっていたので広縁の椅子を持ってきてマシな作業スペースを作ることもできましたが,前述のネットワークの問題で結局ほとんど使わずじまいでした.

テレビ台と広縁の椅子を使った作業スペース

ネットワーク環境さえよければ HDMI ケーブルを持ってきて TV をディスプレイ代わりにできた可能性もあるだけに残念です...

ただ,一人で作業している分には部屋に篭る必要もないですし,大自然に囲まれているという利点を生かして気分転換も気軽にできます.

ロビーに PC を持っていって作業したり...

ロビーでの仕事風景

ロビーでの仕事風景その2

行き詰まったら温泉に浸かって三原山を眺め,

温泉からの三原山の眺め (上記画像は 大島温泉ホテル 公式サイト からの引用)

風呂上がりにアイスを食べたり...

大島牛乳アイス

朝はホテルのすぐ裏から三原山山頂まで続いているトレッキングコースを散歩して,爽やかな気持ちで仕事を始められました.

温泉コースの看板と木漏れ日コースの入り口

「いつか森になる道」から望む三原山

最終日はちょっと早起きして,日本唯一の砂漠「裏砂漠」を散策してから部屋に戻って朝会に出席しました!

裏砂漠の様子

裏砂漠から見る温泉ホテル

2枚目で遠くに見えるのが温泉ホテルです.ちなみにこの裏砂漠はモバイル回線の電波がフルで立っていたので,ここに PC を持ち込んで仕事をすることも不可能ではないと思います(国立公園の特別保護地区に指定されているので派手なことはできませんが).

清掃面では,仕事中に掃除に来られてしまうと困るので基本的に Please Do Not Disturb を扉にかけていましたが,毎日扉の脇に替えのタオル,浴衣,水,アメニティ,そしてお菓子まで補充して置いていただけたので快適に滞在できました.

替えのアメニティ

観光

土曜日の到着だったので翌日の日曜日と,余っていた代休を取った水曜日の計2日間を観光に充てました(同じプランで滞在していたと思しき他の人はミーティングだけ出てもっと観光している人もいたようです;)

自転車を借りて海辺を漕いだり

海辺の道と自転車

地層切断面を見にいったり

地層切断面

名物べっこう寿司を食べにいったり

べっこう寿司

山頂までトレッキングにいったり

ジオ・ロックガーデンの巨岩

三原山の火口

山頂から望む伊豆諸島

三原神社と伊豆半島

しました!

ワーケーション滞在先の選び方

シティホテル,ビジネスホテル,温泉宿などいろいろなところがワーケーション・リモートワークプランを提供し始めており,今後もじわじわとワーケーションは広まっていくのではないかと思います.今回自分は東海汽船のリモートワークプランを Twitter で発見してから即申し込みをしてしまいましたが,この経験を踏まえてどのような観点で滞在先を選べばよいかまとめてみました.

WiFi 環境

東海汽船のアナウンスには 館内Wi-Fi設備も充実しております と書かれていました.わざわざ「リモートワークプラン」と銘打って出すくらいだから高速で安定した回線を用意したのだろう,と鵜呑みにしてしまいましたが,蓋を開けてみるとビデオ会議をするには厳しい環境でした.

  • 全ての部屋,部屋のどの位置からでも安定して接続できるのか
  • 複数人がビデオ会議をしても遅延が起きない高速な回線が用意されているのか

などは仕事をするには重要な観点ですが,公式サイトには明記されていないことがほとんどです.もともとビジネス用途を多く受け入れてきたシティホテルやビジネスホテルはネットワーク品質も安定している可能性が高いですが,この度のコロナ禍をきっかけに新しく始めた温泉宿などを検討する際には,直接ホテルに問い合わせたり口コミを調べるなどして情報収集に努めた方がよいでしょう.

和室か洋室か

エンジニアなど PC に向かってキーボードを叩くことが主な仕事の場合,和室は作業にあまり向いていないと言えます.テーブル・椅子など快適な作業空間が確保できるのか,事前に館内設備や間取りを調べておくことをお勧めします.

都会か田舎か

都会であれば食事の調達に困りませんし,急な出費など何かあった場合でも対応できる可能性が高くなります.一方で田舎は自然豊かでリフレッシュできますが,利便性には劣ります.食事の有無と絡めて目的地を考えるとよいでしょう.

仕事の予定を見極める

今回は重要なミーティングが詰まっているという状況ではなかったため,ネットワークの問題もさほど影響を受けずに仕事を進められました.また,極端な話ですが急に出社の必要が出た場合でも旅先ではなかなか難しくなります.諸問題が発生しても影響を抑えられるよう,あまり多忙な時期は避けた方がよいでしょう(問題が起こらなくても現地に行くと観光したくなりますし).

持っていくと便利なもの

持っていったものと持っていけなかったものがありますが,あると便利と感じた品々です.

  • モバイルルーター,あるいは充分な通信量の余裕があるモバイル回線を契約しているテザリング可能なスマホ
    • 現地で用意されているネットワーク環境に問題があった場合にバックアップとして利用できます
  • HDMI ケーブル
    • 備え付けのテレビをサブディスプレイとして使うことができるようになります
  • 外付けキーボードとトラックパッド (またはマウス)
    • MacBook Pro のディスプレイの位置を調節して作業ができます
  • イヤホン
    • 宿の壁が薄い可能性があるので,イヤホンをしてミーティングに出ると安心です

おわりに

しょっちゅう映像が止まる状況にも協力していただいた同僚には感謝しきれません.本当にありがとうございました!

観光も仕事も中途半端になるのではないかと初めはワーケーションに懐疑的でしたが,結果として今回のワーケーションはとてもいい気分転換になりました.GoTo トラベルが残っているうちに試してみてはいかがでしょうか?